ことぶきブログ

地方国立の医学部に通っていることぶきです。医療に関すること、ファッション、アニメ・マンガ、ガジェット、美容などについて書いていきます!

(現役医学部生が教える)コンタクトを正しく使ってないとそんな病気に?!

(現役医学部生が教える)コンタクトを正しく使ってないとそんな病気に?!

 

 


コンタクトは、裸眼とほぼ同じ感覚で、物をみることができます。
さらに、カラコンとかオシャレにも使えるアイテムもでてきたことで、
多くの人がコンタクトを使ったことがあると思います!
めっちゃ便利ですよね!

でも正しくケアをしていないと眼にトラブルを起こしてしまうことがあります。

そこで今回は、コンタクトを正しく使ってないとどんな病気になってしまうのか、
簡単に解説していきます!

 

①清潔に使えていないと起こりうる、「感染症

まず1つ目に、紹介するトラブルは感染症です!

コンタクトを清潔に管理し、使用できていないとコンタクトに細菌や原虫が増殖してしまい眼に感染症を起こすことがあります。

代表的なものは、緑膿菌の感染とアカントアメーバの感染があります!

緑膿菌は、代表的な常在菌で、水場を好みます。
普段は無害なのですが、免疫力が下がったときなどに問題になる細菌です。

ですが、目などの局所的な感染は、元気な人にも起こってしまいます。
角膜という黒目の部分が白く濁ってしまいます。

アカントアメーバは、水道水や土壌に存在する原虫です。

コンタクトを洗浄液・保存液で管理せず、水道水などで保存していると起こってしまいます。

症状として、目の充血、いつもよりまぶしく感じる、痛みが強いといったものがあります。

アカントアメーバ緑膿菌などと違って薬剤に抵抗性があることがおおく、治りづらく、最悪の場合、角膜移植が必要になってしまうこともあります。

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②ちゃんと使用していても起こりうる「アレルギー」

正しく使用していても、コンタクトの使用によって目にアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。

代表的なものとして、巨大乳頭結膜炎があります!

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まぶたの裏側が、充血し、さらにパンパンに腫れてしまう病気です。

こうなってしまうと、ただちに症状がおさまるまでコンタクトの使用を中止し、治ってからも清潔に管理し、ワンデイのものを使う必要があります。

 

③目に酸素がたりないでおこる、「角膜障害」

 

コンタクトを長期間使用することで、目に入ってくる酸素が少なくなってしまうことが原因で、角膜の内皮細胞というものが減ってしまいます。

角膜細胞は一度死んでしまうと再生することができない細胞で、数が少なくなると、
水疱性角膜症とよばれる症状をきたしてしまいます。

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水疱性角膜症は、内皮細胞がすくないことで、角膜に水分がたまってしまう病気で、角膜を移植することしか治療法がありません。

使用時間を守って正しく使用することが大切です!

また酸素不足が原因で、もともと血管がない角膜に血管ができてしまい、
ものが見づらくなってしまうことがあります。

●まとめ

以上のように、正しく、コンタクトを使用していないと眼にトラブルをきたしてしまうことがあります。

正しいケアアイテムを使うことや、使用時間を守る、酸素透過性の高いタイプのコンタクトを使用することを心がけましょう!